日本舞踏史:目次: "1940(S15),10,31 戦争中は華美なダンスはまかりならぬと日本全国にダンス禁止令が出され、第二次大戦終結まで活動停止が続いた。"
この新体制運動だが、当時の世界恐慌と密接な関係がある。不況になるとグローバル化こそが不況の原因であるとして人々は排他的になり、国粋的な全体主義こそが恐慌脱出のためのいい手段だと認識されるのだ:
新体制運動 - Wikipedia新体制運動が進められた背景には、世界的なファシズムの台頭が挙げられる。当時、欧米諸国、とりわけソビエト連邦・イタリア・ドイツで一党独裁による挙国一致体制が進められていた。世界恐慌から通ずる情勢不安において、これらの国々が経済成長(不況脱却)をしているかのように見受けられたことから、全体主義こそが今後の世界の指針になりうると考えられた。
日本の知識人、特に時の首相、近衛文麿はこれを世界的潮流と認識し、やがて世界は「ソ連」、「ドイツ・イタリア」、「アメリカ」、「大日本帝国」の四大勢力による分割支配されるだろうと予想した。そのため日本では、時流に取り残されることを恐れ、また新体制に諸問題の解決を期待する運動が高まり、「バスに乗り遅れるな」というスローガンが広く使われるようになった。
平成の今、世界大不況が始まろうとしている。実体経済が大きく悪化することは避けられない。これだけのバブルがはじけた以上、なかなか不況から脱出するのはむつかしいだろう。
世界にはアホが多いので、またぞろ近衛文麿みたいなのが出てくるかもしれない。株価の暴落は資本主義のせいだ、経済の国家管理を進めなければいけないとの扇動的な主張が増えている(そういうやつに限って株には手を出さないので株価暴落で損をしていない)。イタリアでは「スローフード」やらを礼讃し外国食材を排斥しはじめている。
NHKなどテレビでは、「エコ」番組に加え、最近やたらイタリアの「スローライフ」文化を憧れの対象として紹介する番組が多い。「スローライフ」がイタリア的ファシズムの特徴とすれば、最近の日本を風靡する異常に潔癖な環境主義、外来生物排除運動は「ドイツのナチズム」の特徴でもあった。気になる兆候である。
1 件のコメント:
イタリアの首相は右旋回して止まる所知らずですね。なんでも教育費を大幅削減するとか。貧乏人はアホなほうが、彼らには都合がいいのでしょう。
日本も抵抗勢力の少ない教育費をバカスカ削っていますから他人のことは言えませんがね。
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